2005年 収穫  

天候および畑のコンディションについて

ヴィンテージレポート

干ばつが記録された2005年、ブドウの出来は非常によく、その高いクオリティからも有望なヴィンテージと言えそうです。9月初旬の段階で、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョンの成熟度は非常に高く、ポリフェノール値のレベル、糖度の高さに関しても近年稀な数値を示しています。

天候としては、乾燥した気候が冬から続き、降水量は平均より少なく、ブドウにとって恵まれたコンディションを保つことができました。そして収穫を迎えた現在までそれは変わりません。

収穫前日、畑では350ミリ近くの雨不足を記録していましたが、これがここ3年間起こっている天候の変化です。そして、ブドウはこうした天候の変化に常に順応しなければならないのですが、驚いた事に、今年は、2003年に影響を受けた水不足の被害がありません。これはおそらくそれぞれの樹がしっかり根を伸ばし、土壌の下層部より、必要な栄養分や水分を十分汲み上げることができているからだと思います。

春以降の気候はまさに理想的で、発芽、展葉、開花(526日~67日)、通常よりも早く完了しました。

また、例外的ともいえる天候の下、幸い病害も少なく、それゆえに害虫駆除に関しては通常より制限することができました。

夏、ブドウの状態は非常に良く、質の高い実が房になっていました。そして畑では、それぞれの樹から房を切り落とし、葉っぱを間引きするという作業を徹底的に行いました。そうすることによって、ブドウはミクロクリマの下、十分熟す事ができると同時に、シャトー・ラトゥールが求める香り、バランスを整えていくことができます。

9月のはじめ、ブドウの味を確認すると、すでにしっかりとしたポテンシャルを感じることができました。メルローに関しては、例外的な糖度を示し(13.5度~14.2度)、カベルネ・ソーヴィニョンに関してもすでに十分高い数値を示していました(11.8度~13度)。また、皮に含まれるタンニンは非常に濃縮しており、収穫中の気候が順調に進めば、この年は熟成できるポテンシャルをしっかり備えたヴィンテージになるはずです。

916日金曜日、2005年メルローの収穫をランクロの区画から開始しました。フレッシュ感とこのヴィンテージならではの果実味を維持できるよう、収穫の日程は決まりました。

10月のはじめ、この時期がシャトー・ラトゥールの畑や醸造所において収穫のピークになるでしょう。

2005年のワインを最終段階でテイスティングすることはまだ先ですが、私たちはこの年が1989年、1990年、もしくは1949年のようなクオリティであることを願っています。

 

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